2017年後半 

 第253回

歩こう会「能勢妙見山」ハイキング報告

 

例会日:平成29年12月10日(日)   

天気:快晴

参加者: 西元、橋本、真島、松尾、若宮、黒岡 合計6名(敬称略)

 

  北摂の「能勢妙見山」は、歩こう会としては2008年4月以来、10年振りの登山である。8時過ぎ阪急梅田駅に参加者6名が集合し、宝塚線急行に乗車。川西能勢口駅で能勢電鉄に乗り換え、終点の妙見口駅に向かう。空を覆っていた雲も徐々に薄くなり、妙見口駅に着いた時は快晴の歩こう会日和。各自準備運動を済ませ、9時25分出発。本日のコースは、上りが上杉尾根コース、下りが大堂越コースの約8kmの行程。

 駅前から寛政年間に開通した花折街道を歩いていくと、「日本一の里山」と書かれた案内板が目に留まる。これによると、妙見山一帯はブナ科の落葉高木と照葉樹林が見事に混在しており、日本一の里山とのこと。吉川地区の里山を左手に見ながら進むと、国道477号線にぶつかり、その先の林道に入る。 9時55分登山口の表示があり、上杉尾根コースに入っていく。

山道は急坂で、雨水でえぐれているが、クヌギ等の乾いた枯れ葉で覆われているため歩きにくくはない。15分余り登ると、参詣道だったことを表す石塔が立つ稜線に出る。歩を進めると、道端には昨晩降った雪が少し残っていたり、木々に積もっている雪がパラパラと落ちてくる。

 10時30分左手に大きく開けた場所に到着。ここから、黒川地区の見事な里山風景が俯瞰でき、しばしその景色を楽しむ。ここを過ぎると、なだらかな道が続き、左手木立越しに妙見宮の建物(星嶺)が見えたりして、のんびりとしたウォーキングを楽しむことが出来る。

 途中、台風による被害なのか、根こそぎ倒れた大木が道を塞いでおり、回り込むようにして進むと、今度は右手が開けており、神戸方面を眺めることができる。この後、ヒノキ林の急坂を登りきると、11時15分山上駐車場に到着。

 660mの頂上付近はさすがに気温が低く、日が当たらない場所には昨晩の雪が溶けずに残っている。上着を着こみ防寒対策をして、妙見宮に向かう。鳥居の先、参道から右手に外れていくと彰忠碑の奥に「四等三角点」の柱石がある。

 参道に戻り、信徒会館のユニークな建物「星嶺」を回り込み、大阪府と兵庫県の県境に位置する山門を抜け、日蓮宗妙見宮の境内に入っていく。本殿前で記念写真を撮影後、駐車場に戻り、昼食を摂った。 昼食後、目の前の広場の雪に残された足跡が何か、ああだ、こうだと、議論しながら見て回るが、判然とせず。恐らく、イノシシか、シカの足跡か。

 12時35分、下山開始。下り始めてまもなく現在通行止めの新滝道コースへの分岐を通り過ぎ、リフト乗り場に着く。ここから、光り輝く大阪湾と、湾を囲む山々を眺め、更に林道を下り、動物霊園を過ぎた辺りで、大堂越コースの山道に入り、足元に注意しながらジグザグの道を下りていくと、大堂越に到着。

 ここで左折し5分程スギ林を進むと、日差しの射す明るい雑木林に出る。谷筋に沿って下ると、炭焼窯の跡があり、更に進むと、左手に台場クヌギが点在する林業遺産に認定された森が現れ、なかなかに見応えがある。以前、この辺りで炭焼が活発に行われたことが思い偲ばれる。

 堰堤を左に見ながら、下山していくと、13時45分ケーブル黒川駅に到着。国道447号線から花折街道を経由し、14時20分妙見口駅に帰着。

 今回の例会は穏やかな天候の中、里山風景を楽しむのんびりとしたハイキングとなった。                            (黒岡 記)

黒岡さん写真

西元さん写真

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    KN (火曜日, 19 12月 2017 11:12)

    里山歩き、良いですね。
    当方も険しい山道、ガレ場は苦手になりました。
    特に これから少し雪が残る里山、歩いているだけで 清々しいです。
    かって、豊能町はちょくちょく行きました。

252回歩こう会「吉野山(下り)コース」例会報告

実施日:平成291119日(日) 天候:曇り一時小雨

参加者:黒岡、橋本、山田、松尾2名、若宮2名、澤村、阪江、高辻 計10

 

集合が吉野駅9時前と少々早め、山上迄のケーブルが春以降運休中で 臨時の小型バスに乗れないとスタートから大変と心配したが、乗降客も多くはなくケーブル山上駅迄無事到着。ここで 若宮さん夫妻と合流。初参加の阪江さんを含め10名のスタートになりました。

 

奥の院行きのバス乗換時間待ちの間に、近くにある 吉野山への総門で昔は公家大名も馬や籠から降り槍を伏せて通った「黒門」、 高さ7.5m全て銅製の「銅(かね)の鳥居」を抜け「金峯山寺」前迄移動しここのバス停でバスを待つことにした。

 

奥千本行も小型のバスで故に乗客で一杯になり、途中は立席乗車で満員のまま狭い道路を約25分で奥千本に到着しました。車窓からの景色は雲が通るたびに小雨が混じり期待していた紅葉はピークは過ぎたようでした。 

バスを降りるとみぞれ混じりの小雨が降りだし、寒さは7度位の実感でした。

 

ここから、コース唯一の登りコースを歩き、世界遺産の「金峰神社」平安末の歌人で吉野の桜に魅せられた西行が庵を持ったとされる「西行庵」を回り、奥千本バス停に戻りました。

 

ここから整備されたハイキング道を下り、途中の「高城山展望台」へ向かいます

標高約700m 遠くにきれいな三角の山が見え 橋本さんに聞くと高見山だよと教えてもらいました。ここで昼食を食べ少し休んで12時半過ぎに午後のスタートを切りました

 

途中上千本に鎮まる「吉野水分(みくまり)神社」を経て 吉野桜を一望でき蔵王堂を正面に捉えられる「花矢倉展望台」に立ち寄り中千本に着きました。

 

吉野の中心地区には、修験寺院で回遊式庭園を有する「竹林院」、天武天皇の勅願時と伝わる「桜本坊」、平成13年に社殿が焼失し再興を目指す「勝手神社」、後醍醐天皇の行宮、秀吉が花見の本陣としたと伝わる「吉水神社」に立ち寄りながら2時半過ぎに吉野山のシンボルであり修験道の総本山の「金峯山寺」に到着し、「蔵王堂」を背景に全員で集合写真を撮りました。

 

往路はバスに乗ったケーブル山上駅から吉野駅迄、車参加の若宮さん夫妻と別れ

8人で下千本を抜ける「七曲の遊歩道」を歩いて下り、310分に近鉄吉野駅に到着した。

 

8Kの行程を、色々な名所旧跡に立ち寄りゆっくり5時間かけて少し肌寒く時にみぞれが混じる天気でしたが晩秋の吉野を満喫出来ました。お疲れ様

皆さんありがとうございました。

 

帰路は阿部野橋で有志5名の打上会で盛り上がりほろ酔い気分で帰宅しました。

 

                    (記 当番リーダー 高辻)

「吉野山(下り)コース」フォトギャラリー 提供 黒岡さん

「吉野山(下り)コース」フォトギャラリー 提供 高辻さん

「吉野山(下り)コース」フォトギャラリー 提供 山田さん

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    KN (木曜日, 23 11月 2017 12:10)

    山歩きから一転、晩秋のたたずまいを歩く、という趣ですね。
    しっとりとした感じが季節の移ろいを感じます。

第251回歩こう会 「氷ノ山コース」 例会報告

実施日: 平成29年10月8日(日)~9日(月) 両日共に快晴

参加者: 黒岡、西元、松尾、米田、橋本 計5名

 

「一日目」

京都・倉吉間を結ぶ「スーパーはくと」に乗り、鳥取県郡家(こおげ)駅で下車、若桜(わかさ)鉄道に乗り換え、若桜駅へ。ここで迎えのバスに乗り、高原の宿「氷太くん」へ到着。ここは兵庫県側の登山口ではなく、氷ノ山西側にある鳥取県側の登山口である。天空のリゾート氷ノ山として登山基地の他、スキー場やキャンプ場が整備されている。

宿でリュックを預かってもらい、空荷で散策に歩き出した。先ず、氷ノ山自然ふれあい館「響(ひびき)の森」を訪れる。人里離れた場所にあるにしては立派な設備で、結構この地の自然を楽しめる所である。たまたまであろうが、ウニやヒトデ、小型のエイ等が持ち込まれており、子供たちが触れて楽しんでいた。晩には、宿でその模様がテレビニュースとして流れていたのも偶然か。見学の後、自然探勝路を巡ったが、これがまた、そこそこ山登り的なコースで、スキー場を歩いたり、大きなトチノキが群生している森を辿ったりと、展望台も有る約六キロのアップダウンを楽しんだ。丁度トチの実が沢山落ちている時期であり、森ではイノシシが食べているのであろう跡だらけであった。スキー場でも人の歩くコースをイノシシも歩いている様で、歩くコースに沿って、イノシシの足跡も続いている。

宿は公立の研修室も有る立派な建物で、我々の為には十五畳の部屋二室が与えられ、しかも麓に面した大きな窓がガラス張りであったため、同僚がこんな部屋で泊まるのもまたと無いので、この風景のまま寝ようという事になり、夜空を見ながらの就寝となった。この日は中秋の名月が何日か前に終わり、間もなく下弦の月になるかという頃だったので、残念ながら満天の星空というわけにはいかなかったのは残念であった。

 

「二日目」

バイキングスタイルの朝食後、八時半に宿をスタート。立案時のコースは谷コースが下りに不適との現地情報で、逆コースを取り、谷を登る事になった。仙谷(せんだに)コースは仙谷を登るコースでかなり上まで沢沿いに登る。沢は上に行くほど、近年の豪雨の為に所々岩が崩れ落ちたり、土がえぐられたりしており、歩きにくい。時には鎖を伝っての登りや頻繁に右や左への渡渉の繰り返しが有り、距離の割には時間がかかる。

しかし高度が上がるに連れ、ブナの木が現れ、その葉も緑から黄色に変わってくる。六合目くらいになると黄葉が増えて来るが、部分的に枯葉も混ざっており、近年の気候不順のせいか今年の黄葉は最高のというほど綺麗になりそうにない。

沢筋から離れ、支尾根に登ると、登山口のスキー場が真下に見え、高度感が感じられる。更に進むと、当初登る予定だった氷ノ山越えからのルートと出会った。ここからは登山者も増え、また下山する人たちとも行きかう様になった。更に進むと甑(こしき)岩が現れ、登ってみようとなったが、途中までしか道が付いていなくて、引き返した。しかし、途中の岩からは黄葉・紅葉に彩られた氷ノ山の山肌が望めた。間もなく、頂上に立つ避難小屋が見え、すぐに頂上に立つ事が出来た。天気が良く、三百六十度周りの山が見えるが、判るのはすぐ下の鉢伏山と扇の山くらいで、大山は雲の中にうっすらと見えていた。

 

頂上での昼食の後、元の道を引き返し、今度は氷ノ山越えの一般ルートを辿ってキャンプ場を通り、泊まった宿で入浴した後帰路に就いた。(リーダー 橋本記

氷ノ山コース 1日目 フォトギャラリー 提供 黒岡さん

氷ノ山コース 2日目 フォトギャラリー 提供 黒岡さん

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    K.N (土曜日, 14 10月 2017 21:43)

    氷ノ山登山のために取って置いたような上天気だったですね。
    紅葉、黄葉にはチョッピリ早かったようですが、
    秋の山歩きを楽しまれた様子が伺えます。
    沢歩きは珍しいですね。
    最近の沢は何処とも豪雨の影響で荒れているとかよく聞きますね。

第250回歩こう会  和泉葛城山コース例会報告  

例会名:(「蓬莱山のぼりコース」を変更し)和泉葛城山コース(858m

例会日:平成29年9月10日(日)  天候:晴れ~曇り

参加者:木綿、黒岡、沢村、永野、西元、橋本、松尾、若宮、米田(敬称略。9名)

 

9月例会日の2日前、目的コースを「蓬莱山のぼり」から「和泉葛城山」に変更。これは、びわ湖ロープウェイの不具合で、月内、 ロープウェイ、山頂施設、ふもとのバス運行も休止中であることを知り、山頂での入浴を楽しめないしJR駅までの下山に相当時間がかかると判断したため。参加不参加は事務局による変更コース案内でもってとりなおしとなった。牛滝から和泉葛城山へ登り、蕎原(そぶら)を経由し「ほの字の里」(温泉)まで下山するコースである。

例会当日は、バス中で、岸和田駅発の二人と久米田発の七人が合流し、10月の岸和田だんじり祭りの市中準備風景も車窓に見て、牛滝山に到着した(9:32)。大威徳寺境内に入り、準備体操。多宝塔などにお参りし、11月の紅葉まつりの頃はさぞ美しかろうと想像しながら山道に入る。現役時代の職場からは近場なだけに舗装された林道を車などで山頂まで上がった人は結構いるが、一の滝、二の滝、吊り橋、錦流の滝を経て、地蔵さん登山道を登る道は意外と穴場かも。

一丁ごとにお地蔵さんに出合う登山道を進み、一度目の林道を横切り、しばらく杉林が続く。高野山町石道、ブラタモリの放送、「日本三大急登」などを話題に汗をかきかき、元気よく登る。十一丁あたりと、二十丁あたりで休憩を取る。まもなく林道に出てそこをしばらく歩き、塔原(とのはら)からの林道に出会うT字路を過ぎ、大きなくだりと上りを経て再び遊歩道に入る。

ブナ林ボードウォークという保護柵の間の道でブナの木々を楽しみながら進む。この緯度、標高としてブナの自生地は大変貴重で天然記念物に指定されている。表参道に出て長い階段をあがり、山頂泉州側の葛城神社にお参りする。山頂を少し下り、展望台に登り360度のパノラマを楽しむ。泉州北部、淡路島、関空、飯盛山、龍門山、紀ノ川、高野山・・。この展望台には野鳥の観察・撮影をするグループの人たちも望遠レンズをつけたカメラを据え付けていた。

展望台下の原、見晴らしデッキの周辺で昼食。昔登ったときの記憶や、昔あった売店の名物仙人,サイクリストの登頂記録申告板、山頂に至る多くの道などの話題が。

13時頃、紀州側の竜王神社を経て、来た表参道の階段を下る。蕎原に向かう下山にはAB2コースあるが、車道歩きの少ないBコースを選択。それは玉冷泉や枇杷平を経るが、途中一度車道に出たあと登山道に入る場所はうっかりすると見逃しそう。さらに下って塔原との分岐を過ぎると、以降、道にやや廃れかけたやや歩きにくいところもある。蕎原の集落、バス停に出たあとは、約1kmでほの字の里につく。「ほの字」の意味は半ば死語化したあの意味と推測していたが、温泉入り口の看板には源泉「貝塚温泉ほのぼの湯」とあった。

 入浴で汗を流したあとはバスの時間にあわせて「反省会」。

今回の例会は直前のハプニングで行き先変更したが、皆様の衆智とご協力、とりわけ事務局や顧問的Hさん、のおかげで無事終えました。感謝。

なお、ヤマレコMAPによれば、バス降車~温泉到着までの、水平距離9153m

累積のぼり751m 累積くだり861mでした。

                                         (記:9月リーダー 米田)

和泉葛城山コース フォトギャラリー 提供 黒岡さん

第249回歩こう会  伯母子岳コース例会報告

実施日:平成29820日(日)晴れのち曇り

参加者:赤松、石原、橋本、米田、三谷、黒岡、松尾 合計7名(敬称略)

 

歩こう会249回は、二百名山に数えられる伯母子岳でした。交通機関が不便なため登山口まで車での移動が必須になります。当初、大股からのルートを予定していましたが、龍神スカイライン出合から登山口まで車移動が出来るという情報より下見を行ったところ車数台程度であれば登山口での駐車も可能ということが確認出来ました。酷暑の8月、標高の高い(1200m以上)尾根筋を歩こうということで「護摩壇山遊歩道」にルート変更した次第です。

橋本号と松尾号2台の車で高野山「奥の院」のレストラン楊柳の駐車場で合流し龍神スカイラインを走ります。林道入口は、護摩壇山「道の駅」の手前直ぐです。「道の駅」にトイレ休憩に立ち寄ったところ、ずらっと並んだオートバイの群れに圧倒されます。が、何故か、コーヒー無料サービス中で、一息ついた後に林道に入ります。時折、落石が散らばり、陥没した道路に注意し、右に深い谷間のガードレールのない林道を走ること20分程度で登山口に到着です。

柔軟体操で体をほぐし出発前の記念撮影の後、伯母子岳を目指していよいよ出発です(1045)。天候は晴れ、登山口の標高は1220mで気温は25℃前後と涼しく、灌木の茂る中を快適に進みます。伯母子岳までは5.6km標高差は120mとピクニック気分です。

我々以外にすれ違うパーティーもなく、最初のピーク口千丈岳(1331m)に到着(1131)。正式名称「護摩壇山遊歩道」の立札がありました。汗をかきかき進んでゆくとコバエが寄ってくるのが気になりますが枯れ葉と腐葉土の道を思い思いに進んでゆきます。次のピーク牛首山(1322m)で、小休止を取ります。視界の開けた中を進んでゆくと珍しい植物が群生しています。ヒカゲノカズラでシダ植物の仲間ですが、巨大な苔を思わせます。ブナの木も茂っています。杉林の森に土砂崩れを起こしている箇所が見えます。集中豪雨によるものですが、自然の脅威に手入れが追い付いていません。1230牛首の峰(1341m)に到着。ここから目指す伯母子岳までは1.7kmで170m近く下ったのち、最後の急坂を上ることになります。やっと伯母子岳を捉えることが出来てきた頃、大股からの分岐との三差路に到着し、最後の登り170mです。1325伯母子岳頂上に到着。山頂で初めて、大股からのパーティーと出会います。晴れやかに記念撮影して、四方の山々を眺めながらの待望の昼食です。深い連山の山々が幾重にも重なって見える中で最後方に大峰山系がうっすら見えるのも美しい。

1400登山口までの下山開始、アップダウンを繰り返しながら、往復11.2kmの行程は、ピクニックとは異なりしっかり登山した満足感がありました。

 

野迫川村で一風呂浴びて、アマゴ定食で無事踏破を感謝、1930ここでの解散となりました。  (担当リーダー 松尾 記

伯母子岳コース フォトギャラリー 提供 黒岡さん

第248回 歩こう会7月例会報告 有馬三山コース

例会名:有馬三山コース(落葉山~灰形山~湯槽谷山801m 

実施日:平成29年7月9日(日) 曇り所々雨 雷雨注意報

参加者:橋本、若宮、米田、黒岡、津村 合計5名(敬称略)

 

雷注意報や各地での雨災害が話題になっている最中、家族の心配にも耳を傾けながらも、下見での情報も有り、経験豊かな方々も一緒だし、エスケープルートも途中何か所かあるので、事務局の黒岡さんと相談して小雨決行とした裏六甲有馬三山登山は結構ハードな登山でした。事務局が作成してくれたスケジュールに則って有馬温泉駅で集合し、妙見寺の参道入り口付近で軽く体をほぐし参道を登っていきますが、高温多湿の中、いきなりの急な坂で、境内に着いたときは可也参ってしまいました。境内でやや長めの休憩を強いられた後、灰形山に向かって出発です。天候不順と地味なコースとあってか登山者は我々だけでした。

 落葉山から灰形山のルートも急な傾斜のアップダウンの繰り返しです。やっとの思いで辿り着いた山頂で一休みした後、いよいよ三山の最高峰、湯槽谷山に向かいます。灰形山から湯槽谷山までの間も急な階段を挟んでの登り下りが続きます。登山経験の浅い私が先輩諸氏から良く聴かされた、もう山頂かと思うと、その向こうにピークが現れ、それが山頂かとホッとすると、さらに先にピークが現れ3つ目のピークが山頂でした。

 最後の登りが長く、心理的にも体力的にも一番きつい登りでした。やっと着いた山頂で薮蚊と闘いながら昼食を摂り一息入れて、いよいよ温泉とビールが待つ有馬温泉に向けて出発です。下見の際は、事務局が選んでくれた湯槽谷山を下りきって有馬温泉に向かうコースでしたが、難路の案内通り今にも崩れやすそうな土石や倒木の多い沢下りは、堰堤の細い道を2~3か所歩かねばならなかったり、所々が通行止めにもなっていましたので、本番では湯槽谷山を灰形山に少し下がった所からのエスケープルートにしました。エスケープルートだから少しは歩き易いかなと期待して進みましたが、倒木や土石の多いガレ場が続き中々の難路でした。

 あちらこちらの山肌に残る土砂崩れの跡を見ながら、遠雷の音に一寸不安になりながらの下りは、ゲリラ豪雨に見舞われる前に早く降りねばと気ばかり焦りましたが、湿度の高さに参ってしまった体は思うように進みません。

やっとの想いで辿り着いた温泉で体を癒した後のビールは、格別の味がしました。

高温多湿の中の山歩きは、難行苦行かと思わんばかりの連続で、下見の時の倍は疲れた気がしました。有馬三山は最高で800m余と高い山では有りませんが、かなりの急な登り下りが連続し、さすがに膝に堪えました。

 

参加者の日頃の行いの良さに、山の神が守ってくれたと感謝しています。山歩きには、あまり経験が有りませんので山の高低だけで判断しがちな私ですが、今回の経験からだけでも、事前調査の重要性や、経験豊かな方の同行は、大変大事だなと思いました。(記;7月担当リーダー 津村

有馬三山巡りコース フォトギャラリー 提供 黒岡さん

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    K.N (土曜日, 15 7月 2017 07:43)

    三山縦走、お疲れ様でした。
    暑いパソコン部屋で拝見してますが、緑の山は良いですね。
    山で階段に出くわすと、それだけで気力が萎えそうですが
    皆さんタフですね。