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第314回 歩こう会12月例会 「湖南アルプス堂山」コース
例会日:令和6年12月17日(火) 天気:晴
参加者:橋本、松尾、西元、廣塚、黒岡 計5名(敬称略)
本年最後の歩こう会は、滋賀県大津市にある湖南アルプスの堂山である。湖南アルプスの太神山は10年程前に歩こう会で出かけたことがあるが、堂山へは今回が初めてである。堂山のコースは低山ではあるが、沢歩きあり、岩場あり、砂原ありとバリエーション豊富なコースとのこと。今日は天気も良く、楽しみである。
まずバス終点のアルプス登山口から10時15分スタート。直ぐに新名神高速の高架道路の大規模工事の下を潜り、天神川に沿って緩やかな舗装道路を登っていく。両側が落葉に覆われた道はひんやりとした空気が流れ、気持ちよく歩が進む。40分程歩くと、ポイントの迎不動に着く。ここで一休みした後、川を渡り急坂にかかる。ここからが本格登山である。ウラジロに覆われた真砂土と石の道を、何回か渡渉を繰り返しながら700m余り(高低差約100m)登って行くと、堰堤にぶつかる。明治22年にオランダ技師によって築かれた石積みの「鎧堰堤」である。既にその役割は終えており、すぐ下に新堰堤が設置されている。鎧堰堤の先に広がる天神川の上流は周辺の山から流出した真砂土で埋まっていて広い砂原を形成している。1000年以上に亘り繰り返しヒノキが乱伐されたためである。少し歩いてから砂原を離れ、広葉樹と針葉樹の混交林の中を20分程登って行くと尾根に出る。眺望が開け、草津市や琵琶湖、その先には冠雪した蓬莱山が見える。目の前の行く先に奇岩が見える。そこを目指して滑らないように注意しつつ、砂地の坂を下り、その後登り返す。三上山、琵琶湖大橋と一層、眺望が開ける。そろそろ昼食タイムである。汗と冷気で肌寒くなってきたので、風を避け陽の当たる場所を捜して楽しみの昼食。
エネルギーをチャージして、岩山の山頂を目指す。目の前に聳える山頂には直接辿ることは出来ず、一度鞍部に下り、改めて巨岩でガードされた急な道を設置されたロープを利用しながら体を引き上げて行く。何とか登り切ったかと思うと堂山peak2の表示がある。堂山は単独峰ではなく双耳峰であった。メインピークは高度は変わらないが、麓から見える別の峰である。再度気を引き締めてメインピーク登頂に取り掛かる。同じように少し下った後、岩を登り返して13時25分、巨岩で覆われた山頂に到達。山頂からは大津市、比叡山、琵琶湖、金勝アルプスなどなど大パノラマが広がり、384mの低山とは思えぬ景色が堪能できた。
眺望を堪能した後は、滑らないように注意しながら下り坂を下りる。途中からは沢沿いの道に変る。注意しながら足を運んでいたつもりだが、雪庇のような底の無い草地に足を突っ込み落下。滑落である。大事に至らなかったものの、登山では低山といえども細心の注意が必要なことを身をもって知った次第である。その後、天神川堰堤を過ぎ、林道を経由してバス停に帰着。バリエーション豊富なだけでなく、スリルも満点な堂山コースを楽しんだ2024年締めの歩こう会でした。 (黒岡 記)
第313回歩こう会 「みたらい渓谷」 例会報告
実施日: 令和6年11月12日(火) 晴れ
参加者: 松尾、黒岡、青石、森、橋本、若宮、木綿夫妻、西元 計9名(敬称略)
渓谷美と走りの紅葉を楽しむべく、土日の混雑を避けて週日の火曜日に奈良天川村のみたらい渓谷にハイキングに出かけました。下市口駅から近鉄バスで天川川合に到着し、天川村総合案内所でコース案内書を手にして、10時半頃にスタートし、まずは5人以内の制限のある川合吊橋へ。結構揺れる細い吊橋だが、吊橋からの渓谷と紅葉の景観が見事であった。吊橋を渡ったところでマイカー参加の若宮さんと合流し、総勢9名で進んで行き赤い弁天渕橋手前からみたらい遊歩道に入る。ここからガードのある渓谷沿いの細い遊歩道を進む。左眼下には美しく澄み通った渓流とそれを覆う赤と黄色の紅葉のコントラストが続く。
大岩の下に洞窟のある地点を過ぎてほどなくして、一番のみどころのみたらい休憩所に到着し、早めの昼食を摂る。平日にしては休憩所は満杯状態であり、土日を避けて良かったと思った次第。
昼食休憩後にいよいよみたらい渓谷に入って行く。まずは結構急な階段を頑張って登り、吊橋に見えない吊橋の哀伝橋を渡るが、真下に大きな滝が眺められ、滝と紅葉の美しさに見とれる。大岩と滝の流れ、底まですけるエメラルドグリーンの清流、それを彩る赤と黄色の紅葉は近畿随一の美しさとたたえられるのを実感できる。そこからさらに急な登りを頑張ると今度は勢いのある光の滝が望める。さらに巨石の間に小さな滝が見え隠れする遊歩道を進むと観音峰登山口休憩所に到着し、ここで一服後に記念撮影しました。
その後、なだらかな登りの遊歩道を進み、14時前に洞川温泉に到着し、本日のハイキングを無事終了しました。有志のみ洞川温泉センターで入浴して汗を流してから、洞川温泉バス停から下市口駅までバスで移動したが、バスは立ち席客も多く運良く全メンバーが着席できたのはラッキーでした。
最後は天王寺まで戻っての反省会でしたが、狙いの渓谷美と紅葉を堪能できた充実の一日でした。 (西元記)
歩こう会10月度例会報告(大岩山と伏見酒蔵)
開催日:10月13日(日) 晴れ
参加者:橋本、松尾、黒岡、若宮、池田、八木、青石、西元、永野、廣塚
(敬称略) 計10名
10月13日、天候にも恵まれ、順調に予定のコースを歩くことができました。当初は稲荷山を経て、大岩山から桃山城、そして伏見の酒蔵の散策を考えていたのですが、立ち寄るポイントが多いこと、そしてまだ暑いことを考えて、スタートを大岩山にしました。やはり日差しは強かったのですが、樹木に覆われた参道が多く、それほど暑さを感じずに、大岩山から京都市内を展望、桃山城で昼食、桓武天皇陵、乃木神社、明治天皇陵と参拝し、寺田屋にも立ち寄ることができました。そして予想以上に早く伏見の樽酒で乾杯することがきました。ただ、コースの最後に登った明治天皇陵への230段の階段は印象に残ったと思います。
(10月度例会幹事、廣塚元彦)
<歩こう会 9月例会報告>
実施日 9月8日(日) 快晴
参加者:松尾、黒岡、津村、廣塚、西元、青石 (敬称略)
311回目となる9月の歩こう会は、六甲山系摩耶山下りコースを挙行。
暑さも続き、高齢者も増えてきたので、摩耶ロープウエイケーブルカーで山上の星の駅を目指し後は下り、と比較的楽(と思われる)工程を選択。
午前10時40分、6名により阪急六甲駅からバスで摩耶ケーブル乗り場へ。約5分間のケーブルに乗り、同じく約5分間ロープウエイに乗り継ぐ方式は珍しい。
最終「星の駅」は、日本3大夜景の一つと言われている神戸の夜景を楽しめる掬星台(きくせいだい)。地元の人は、デートスポットで来るらしい。そこから徒歩で約10分ほどで、摩耶山頂に着く。山頂を克服した後、元に戻り山上で昼食。他のパーティーが登ってきた後の休憩を過ごすのを横目に、我々はいつもながらの、楽しみのビールと手弁当。あとは、下り坂を期待してハイキング開始。再度、頂上からの景色を楽しんだあと、「長峰山/天狗岩」を目指す事に。
下りを期待していた工程が、結構きつい登り坂と下り坂の繰り返し。何とか長峰山に着いた時、岩の上から見下ろす雄大は神戸の風景は、それまでの疲れを一時忘れるほどの魅力。
後は、今度こそ下りのハイキング と期待したが、結構なきつい下り坂。
途中、休憩を何度も取りながら下山。何とか「山歩き」を終了。
尚、終了直前(下山中)にメンバーの一人が足をつり、歩行困難に。仕方なく消防隊の協力を仰ぎ、無事下山。脱水症と思われるが、病院搬送後は無事回復された模様で一安心だったが、次回以降の熱中症対策の課題を残す結果となりました。
リーダー:青石
第310回歩こう会 「高野女人道」 例会報告
実施日: 令和6年8月18日(日) 快晴
参加者: 松尾、黒岡、青石、廣塚、永野、西元 計6名(敬称略)
酷暑の8月が続き散歩もままならない中、少しばかり涼しいであろう高野山で良い汗を流すべく、高野女人道のハイキングに出かけました。南海高野線の極楽橋駅に10時集合し、ケーブルカーで高野山駅に登り、林間バスに乗り換えて不動坂女人堂前にて下車し、そこで現地合流の永野さんを加えて総勢6名でのハイキングになりました。天候は晴れですが標高900mのため、さすがに下界よりは涼しく感じられました。
まずは弁天岳に向けてやや急な上り坂を進むと、風があまりない中で早くも大汗が出てくる。30分程の登りで弁天神社が祀られる弁天岳山頂に到着。一服し、記念撮影後、木陰道で気持ちの良い下り坂をゆっくりと大門に向けて下って行く。20分程で大門に到着。気温は31.3℃を示していたが、大門の雄大さには何度来ても圧倒される。ここでも記念撮影後、女人道を少しはずれて高野町の手作りのジャム、ハチミツを直販するスタンドに立ち寄り、お土産購入後に改めて女人道に入って行く。
しばらくして、結構急な上り坂が続き、再び大汗をかきながらの登りを頑張る。ピークの手前に見晴らしの良い木陰を見つけ、そこで待望の昼食休憩を取る。いつものことながら、この時が至福の時である。
昼食後、ろくろ峠に向けて最後の急な登りを頑張り通し、大滝女人堂跡のあるろくろ峠に到着。そこからは比較的歩きやすい木陰の下り道が続き、森林の中の円通律寺前を通過。少し登ってから、気持ちの良い平坦な尾根道を進み、最後にやや急な下り坂を進むと、本日の終点の奥の院前駐車場に到着し、高野女人道のハイキングを無事終了しました。
到着後、汗びっしょりの着衣を着替えてさっぱりし、土産物屋を冷やかしてから、林間バスにて高野山駅に移動し、ケーブルカーで極楽橋駅に下り、最後は橋本駅前居酒屋での反省会となりました。大汗の後だけに、生ビールの味は地酒とともに格別で、おおいに飲んで食べて盛り上がりました。
(西元記)
第309回歩こう会 7月例会 柳生街道(剣豪の里コース)例会報告
実施日:令和6年7月14日(日)曇り一時雨
参加者:橋本、黒岡、青石、廣塚、西元、松尾(敬称略)
柳生新陰流の「剣術」を求めて多くの武士が歩いた柳生街道を辿りました。
最初にスタートでの元気な集合写真を撮ろうと円成寺を訪れました。
天平、平安時代の名刹。浄土式庭園が美しい。重要文化財として運慶が青年時代に彫った大日如来坐像を拝む。日本の誇れる世界的美術品という田中英道先生を思い出す。
東海自然歩道に戻り夜支布(やぎう)山口神社を目指す。道は結構荒れており人通りはほとんどない。ジグザグの道は道標がなければ迷いそう。ほとんど草で塞がれた所に山口神社へとの道標を見つけます。蛇の出そうな道をブッシュをかき分けながら進みます。やっと見通しの良い青々とした美しい田んぼと遠くに集落が見えてきました。集落の方向に進んでゆくと山口神社はすぐそこです。山口神社では村の人々が次々に集まって来ています。夏祭りということで村の鎮守の神様に皆でお参りするということで集まっていました。
次は南明寺を目指すのですが、ヤマップが道を外れているといい、迷っていると雨が降り出しました。雨足が強くなってきた時に村の女性から南明寺に向かう道を親切に教えて頂きました。水木古墳を過ぎて民家を通り過ぎる頃には雨はあがって、この集落の美しい棚田が一望に見渡せます。南明寺の手前には「お藤の井戸」というのがあって、柳生の殿様が洗濯をしていたおふじという娘さんと頓智問答の末、才気を見初め、妻に迎えたとの楽しいロマン井戸がありました。南明寺は鎌倉時代に建てられた簡素なお寺で、ここの軒下を借りて待望の昼食です。
ここから柳生までの道のりは石畳の街道を一山超えることになります。疱瘡地蔵はほうそう除けに作られた高さ3mの石仏で昔の人々の思いが込められていると感じました。
次は、東海自然歩道を外れて鬼滅の刃で有名になった一刀石を目指します。石舟斎が一刀で天狗を切ったら翌日、真っ二つに割れた大石になった。とのいわれがあります。ここは昼間でも暗い谷に埋もれた天乃石立神社の奥にあり、写真スポット用におもちゃの剣が用意されていました。天乃石立神社の祭神は天照大御神(あまてらすおうみかみ)で、高天原(たかまがはら)で天岩戸(あまのいわと)を引き開けた時力余ってその扉石が虚空を飛来しこの地に落ちたという。確かに扉ような2枚の大岩が合わさっており素晴らしい創造をするものと感じました。一刀石前で集合写真を撮り、最後の柳生一族の里に向かいます。一族の菩提樹である芳徳禅寺とお墓を拝んで家老屋敷を見て到着地点である柳生バス停に到着したのは15:00でした。汗でびしょびしょになった衣服を着替えてさっぱりとして奈良までのバスです。柳生の里ではCOOPもコンビニも潰れていて店が開いていないのがちょっと寂しかった。JR奈良駅前で「ヤマトの山賊」という居酒屋でビールと地酒の反省会にて散会となりました。
(7月リーダー 松尾記)
第308回歩こう会 「龍門山」 例会報告
実施日: 令和6年6月16日(日) 晴時々曇り
参加者: 橋本、木綿、青石、永野、西元 計5名(敬称略)
和歌山市側から富士山のように見える紀州富士「龍門山」に登りました。
粉河駅から24号線を横断し、竜門橋を渡って杉原の集落の緩やかな登りの舗装道を進むと、好天ながらやや蒸し暑いため早くも汗が噴き出す。さらにやや急な果樹園の中の舗装道が続く。高度が上がり、振り返ると紀の川流域の見晴らしが素晴らしい。
1時間程で田代コース登山口に到着し、雑木林の本格的な登山道を30分程登ると、地蔵尊の祠に到着し、ここの水場で一休み。水量は少ないがこの水場の水はとてもおいしい。ここから少しづつ高度を上げ、11時半頃に田代峠に到着し、そこから気持ち良い尾根道を進むと岩全体が磁力を帯びている磁石岩に12時頃に到着した。龍門山山頂は目の前だったが、ここでメンバー1名が熱中症となり、救急へりを呼んで病院搬送するという事態になりました。
15時半頃、山頂でのヘリ搬送を見送ってから早々に中央コースから下山開始した。途中で高さ30mある蛇紋岩の明神岩で一休みしたが、そこの眺望は素晴らしいものでした。登山道をさらに下り、中央コース登山口に到着。ここから舗装道を下って、田代コース登山口、果樹園、杉原集落を経て、18時頃に帰着しました。
今回は想定外の救急へり搬送という事態になり、大変貴重な経験をするとともに、暑い時期の登山では熱中症に十二分に注意する必要を感じました。なお、緊急搬送されたメンバーは病院で無事回復し、当日中に帰宅されたとのことで不幸中の幸いでした。
(西元記)
第307回歩こう会 「大和葛城山」 例会報告
実施日: 令和6年5月10日(金) 快晴
参加者: 橋本、黒岡、青石、澤村、廣塚、西元 計6名(敬称略)
頂上一帯を真っ赤に染めるヤマツツジの大群落「一目百万本」を見物するべく、大和葛城山に出かけました。天気は雲ひとつない快晴で、絶好のツツジ見物日和に恵まれました。
混雑を避けるべく金曜日開催でしたが、近鉄御所駅バス停は多くの登山客が行列を作っており、臨時バスも出る賑わいぶり。大混雑が予想される土日を避けて良かったと改めて思った次第。
9時に葛城ロープウェイ前から登山道に入り、すぐに北尾根コースの急登に取り付く。日陰道だが急な登りが続き、早くも汗が噴き出す。服装調整してさらに登り、尾根に出るとベンチのある展望地で一休み。南隣尾根を行くロープウェイが見えている。そこから、多数の老若男女の登山客に道を譲りながら急登と平坦な道を繰り返し、ダイヤモンドトレールに合流して一服する。歩きやすく美しいトレールを進み、左の自然研究路に入る。残念ながら花とギフチョウにはお目にかかれなかったが、新緑に溢れる気持ちの良い自然林が続く。その後、ロープウェイ駅のある尾根道を登り、山頂前の最後の急坂を登って、11時半頃に大和葛城山頂に到着した。山頂は多くの登山客で賑わっており山頂で記念撮影も難しい混雑ぶり。山頂広場のツツジ園が望める南斜面前で、美しいツツジと目の前の金剛山を眺めながら、少し早めの昼食を摂りました。昼食中にギフチョウかと思わせる蝶も目を楽しませてくれました。
ツツジの大群落「一目百万本」を目の前にして、別ルートから合流した米田さんとご友人を加えて、記念撮影しました。ちょうど満開のヤマツツジの大群落はまさに圧倒される美しさで、見飽きることがない状態でした。米田さんと別れて、真っ赤に燃えるツツジを愛でながら一目百万本の中央へ下りて行き、去りがたい思いを残しながらくじらの滝コースから下山開始しました。自然研究路を経て、杉植林地の尾根道を延々と下り、15時少し前にロープウェイ駅前バス停に帰着しました。
雲ひとつない青空の下で一目百万本のツツジを堪能し、最後は天王寺での反省会で盛り上がった楽しい一日でした。
(西元記)
<第306回歩こう会 吉野山報告>
開催日:令和6年4月9日(火) 天気:小雨のち曇り
参加者:橋本、黒岡、松尾、澤村、西元、青石(敬称略) 計6名
306回目となる4月の歩こう会は、奈良・吉野の桜の花見を挙行。
吉野の桜は以前から見たいと思っていましたが、一人ではなかなか機会がなく
、今回の歩こう会の企画に便乗しての実現となりました。
吉野へは、天王寺から近鉄で直通(1本)で行けます。
桜の時期は観光客で込み合い、特に車ではお勧めできない。
今回は平日(4月9日/火曜)を設定、満開の直前を狙っての実施となりました。
6名の参加者が、近鉄「吉野」駅に9時に集合、いざ出発。
平日で小雨のせいか人はまばら、ロープウエイを横目に山歩きを開始。
山歩きが苦手な方は、ロープウエイをご利用ください。
途中、徐々に雨も上がり、観光・登山客が増えはじめ、最初の景勝地・世界遺産「金峯山寺・蔵王堂」に着く頃には少し込み合うくらいになりました。インバウンドの影響からか海外からの来場者も多数。
ふもとの中千本あたりは満開を終え散り始めの感がありましたが、それでも桜花の多さに圧倒されつつ上って行く。上千本近くになると、絶景の連続。いたる処でシャッターチャンス。吉水神社の「1目千本桜」は是非見ておきたいスポット。
吉野山自体が世界遺産に認定されていますが、最初の蔵王堂に加え吉野水分(みくわ)神社も同様で、特に境内のしだれ桜は息を飲む美しさ。思わず全員で記念写真を撮る。
昼も近い頃に、高城(たかぎ)山の展望台で昼食。絶景を見ながらの食事は格別。少し肌寒い中でも、軽くアルコールをたしなむとほっこり。
食事の後、ゆっくり来た道を降りて行く。さすがにこの時間になると、人と車が込み合う。
流石、世界に誇る吉野山。海外からも多数の客が押し寄せ、桜を楽しんでいました。
3時過ぎに元の「吉野」駅に帰着、全員満足し約6時間の山歩きを終了。
初心者も経験者も是非「山歩き・歩こう会」にご参加ください。
文責:青石
第305回 歩こう会3月例会 「鷲峰山(じゅうぶざん)」コース
例会日:令和6年3月10日(日) 天気:晴
参加者:松尾、真島、青石、西元、廣塚、永野、黒岡 計7名(敬称略)
本日の行先は京都府南部の「鷲峰山金胎寺」だが、その境内には別名北の大峰と呼ばれる行場があり、ここを訪ねる予定だったがBlog等を読んでいるとシニアには勧められない厳しい岩場の上り下りがあるとのことで急遽行場行きは諦め、東海自然歩道に位置する鷲峰山と釈迦岳の二座を踏破する計画に変更となった。
加茂駅西口を9時11分に出発するバスに乗ること20分程で終点原山バス停に到着。ここが鷲峰山登山の出発点。加茂駅での長い待ち時間に脚を解していたので、早速登山開始。山腹の斜面の人家と茶畑の間の舗装路を少しずつ登っていく。高度が上がるにつれ徐々に人家が少なくなり一面茶畑となってくる。30分程歩いた茶畑の上端当たりで休憩を取り、眼下を見渡すと蒲鉾状に刈られた茶の樹々が沢山の畝となって谷の下の方まで濃い緑色の景色を作っている。正にお茶一色の「茶源郷和束」である。
一休みした後歩き出すと直ぐに杉林に入るが、ここが登山口と思われる。杉林の中の舗装された急な坂道を登っていく。途中杉林が切れ、見通しが利く明るい場所に出る。相当高度も上がっているが、ここでも茶畑が広がっており、急な斜面での作業の大変さが思いやられる。この辺りから暫くの間平坦で未舗装の道が続き足も軽やかとなる。
再び杉林の中に入り、ところどころぬかるんでいたり、日の当たらない寒さのため「霜柱」が出来ていたりする谷筋の道を登っていくと参道に出る。右手の方に進むと、まもなく金胎寺の山門に当る。本殿に参拝し、庫裡にある休憩所傍の行場の入り口を確認してから、再度山門に戻り、鷲峰山に向う。少し登ると、行者堂(役行者)、大師堂、本堂(弥勒殿)、多宝塔(重文)の堂宇が立ち並んでいる。隆盛時の絢爛さが偲ばれる。
更に歩を進めると、宝篋印塔が祀られた標高682mの鷲峰山の山頂に到達した。印塔に腰をかけて、昼食を摂る。眺望も利かず、底冷えで寒さ厳しいため、記念撮影を終えると早々に下山した。ただ、登る人が少ないためか、茂みが覆っていて中々下り口が分からない。YAMAPの地図を見て確認し、枝をどけながら下山開始。注意しながら急斜面を下り、「霜柱」をザクザクと踏みしめて杉林を下りて行くと、舗装された林道に出た。ここを右折し暫く歩くと、一等三角点がある釈迦岳に到達。北に比叡山や琵琶湖が遠望できた。記念撮影を撮ってから、同じ道を戻り、湯屋谷分岐で山道に入る。ここからは膝を庇いながら下りの連続である。最初は杉林、次いで雑木林、さらには常緑樹と樹相が変わる中をただひたすら下る。殆ど休みなく1時間程下ると、茶宗神社に到着。ここは緑茶の製法を確立した永谷宗円が祀られている神社である。余談だが、子孫の一人が創業したのが「永谷園」とのこと。この神社から湯屋谷を経由して30分程歩くと、ゴールの「工業団地口バス停」に着いた。
予定より1時間早い14時15分に到着。本日の歩行距離は9.6km、歩数約2万歩の山行でした。お疲れさま! (黒岡 記)
第304回歩こう会 高見山月例会報告
開催日:2024年2月11日(日) 曇りのち晴れ
参加者:橋本、黒岡、青石、西元、松尾(敬称略)計5名
2月例会は、毎年耐寒登山として雪山に出かけています。本年は雪を求めて近畿のマッターホルンとして知られる高見山に決まりました。榛原8:15の霧氷バスに乗るためには早朝より起床して準備しなければならないため遠方からは敬遠されると想定していましたが、高見山の人気は想定をはるかに超えたものとなっています。榛原駅前の霧氷バス乗り場前には若者からシルバー世代までバスを待つ客でごった返しています。時間前より満員になり次第臨時バスが次々に出発しています。総勢5台のバスが高見山に向かうということで山が崩れるのではないかと思う程でした。
登山口までは全く雪は見当たらず、少しぬかるんだ山道を登ります。この道は、紀州や大和の国から塩や米に魚なども伊勢まで運んだ旧伊勢街道であり石畳が続いていると記されています。
が、石畳はすっかり痛んでぼこぼこ状態です。撞木松、古市跡を過ぎて雲母曲(きららかじ)を登ったころ、山間の雪と成長しかけの霧氷も見える様になりました。少し広くなった杉林を過ぎるともう小峠に到着です。
鳥居をくぐり急な階段を駆け上がって行く中で風景は一変しました。
見事な霧氷が一面に広がっています。喘ぎながらも多くの登山者がシャッターを押しています。急坂を駆け上って平野分岐に至って雪が深くなり、ここでアイゼンをつけることにしました。元気な1年生くらいの男の子がアイゼンをつける様にお姉さん方に説明していたのが印象的でした。
国見岩、息子岩、揺岩を通って南側に絶景の広がる笛吹岩につく。高見山の聖人が笛を吹くと大蛇が聴き入ったという場所です。絶景は一瞬だけ姿をかいま見せて霧の中に消えてゆきました。
ここから北斜面からの冷風が作り出す霧氷は見た人を虜にするという。確かに身も心も清められ、自然の厳しさの中に美しさを体感することになりました。
多くの下山者と挨拶を交わしながら山頂の高見神社に到着したのは11:50でした。
混雑した山頂の中、南斜面で弁当を開き、ポケットから取り出したお酒で助六を食べます。
寒さの中、長居は無用とたかすみ温泉を楽しみに下山します。再び平野分岐に戻って以降、杉や松の落ち葉を踏みしめながら降りてゆきます。下山に伴い寒さは緩み雪景色は消えてゆきます。削られ掘られてゆく根っ子の絡む下山道は、ぬかるみで、アイゼンを外します。
樹齢700年の高見杉を過ぎるともう平野の集落は近い。村営のたかすみ温泉に到着したのは14:30でした。ゆっくり割引温泉(400円)に入って疲れを流し帰路のバスに乗ります。
榛原駅前のみーちゃん寿司で乾杯。楽しいひとときを、皆さまお疲れ様でした。
2月リーダー 松尾記
第303回歩こう会 「二上山」 例会報告
実施日: 令和6年1月14日(日) 快晴
参加者: 橋本、若宮、青石、松尾、黒岡、木綿、米田、青石、澤村、西元 計10名(敬称略)
近鉄磐城駅に10時半に集合し、初春の初登りを楽しむべく「二上山」ハイキングに出かけました。天気は風もなく快晴で、絶好の山登り日和に恵まれました。
まずは日本最古の官道といわれる竹内街道を歩くべく、わざわざ遠回りして磐城駅からスタートしたが、間違って竹内街道の手前の変哲もない国道を歩いてしまい、後になって残念な思いをしました。当日はこれに誰も気づいていませんでした。
その後、右折して當麻寺に初拝観し、今年一年の歩こう会の無事をお祈りしました。北門から出た所で、マイカー参加の若宮さんと合流し、総勢10名で二上山口神社、面白い傘の形の屋根を持つ傘堂を通過し、緩やかに登って祐泉寺に到着して一休み。思いの外の好天のため服装調整して、地図にもないという若宮さんお勧めの尾根道ルートに入りました。
このルートが思いの外に厳しいルートで、まずは急な岩尾根登りが続き、それが終わって一息つくと、そこから雌岳山頂まで急斜面の登りが続き、初登りは比較的楽なコースとして二上山を選んだつもりが、結構ハードなものとなり、メンバーから今回は雌岳だけにして雄岳はパスしようという意見も出る始末でした。
頑張って雌岳山頂に到着し、大きな日時計前で待望の昼食後、大阪、奈良方面の大展望を風もなく暖かな日射しの中で堪能し、元気を取り戻しました。記念撮影後、ルートを当初予定から変更して、雄岳から近道で下山するコースにし、まずは馬の背に下り、そこから15分程の登りを頑張って雄岳山頂に到着。記念撮影後、そこから時折下界が覗く下山道を延々と下って、15時過ぎに二上神社口駅に到着して本日のハイキング終了となりました。
終了後、天王寺駅前まで移動し、新年会を兼ねた反省会で、大いに飲んで食べて盛り上がりました。終わってみれば、とても楽しい新春の初山歩きになりました。
(西元記)