◎ 平成30年 歴史研究会の報告 

 

 

平成30年第4回歴史研究会 平成30年11月21日(水) 

京街道(東海道57次)枚方宿を歩く

世話役:名和 明氏

 

平成30年第4回歴史研究会(第43回)が、11月21日(水)に12名の参加で行われました。当日は天候もよく、初冬とは思えない暖かい日でした。

 

集合場所、京阪電車枚方市駅に皆さん定刻に集合されました。当日は枚方市のボランティアガイドさんについて頂き、詳しい説明を聞きながら京街道を歩きました。

最初に宗左の辻あとに向かいました。京街道と磐船街道の曲がり角にあたり、当時角屋宗佐と言う油商人の屋敷がこの辻に在ったことから宗佐の辻と呼ばれているとのことでした。次に京街道の中に、昔ながらの味噌を販売されている北村味噌本家がありました。そして現在の淀川堤まで歩き淀川資料館へ行きました。ここでは自然・歴史・文化から河川改修事業まで、淀川の歴史が展示されています。普段の平日は無人運営とのことですが、当日は職員さんがいてくれており、詳しい説明を聞くことが出来ました。続いて、枚方本陣跡に向かいました。本陣は明治3年に取り壊し、現在は三矢公園になっております。次に鍵屋資料館を目指しますが、ガイドさんから京阪電車の線路向こうに、森繁久彌さんの生家があるとの話を聞いたり、浄土真宗寺院・浄念寺前を通り、鍵屋資料館に着きました。ここは枚方宿の歴史を伝える資料館です。鍵屋とは淀川を往来する船待ち宿を営んでいた屋号です。現在は枚方市指定の有形文化財となっております。当日は講演会が開催されていましたが、市の学芸員の方の案内で、館内を見ることが出来ました。千両箱や駕籠、うだつの漆喰や食らわんか船の模型がみることが出来ました。折角なので堤防まで行くと、明治18年に淀川が洪水したことの碑が、また当時は船で対岸まで渡り、郵便を配達していた、郵便屋渡しの跡の碑が建っていました。そして京街道に戻ると西見附に着き貸した。

 

そのあとは、本年最終の会ですので、忘年会を兼ねた反省会の会場に移動し、楽しく歓談して散会しました。

来年初回は、少し遠いですが平川さんに世話役をお願いし、三重県方面(伊賀上野での上野城や、忍者屋敷等はどうか)を企画して頂くことにしております。

来年も年4回を予定して居ります。日時等、詳細が決まり次第、メールやホームページにてお知らせします。

歴史研究会会員の方や、まだ参加されていない方も奮ってご参加下さい。

 

来年の予定

平成31年 3月頃 三重方面  世話役平川さん

以降、小田原さん(神戸方面)、塩津さん(大阪市内)他を予定しています。

事務局 太井 望

 

 

平成30年度 第3回歴史研究会開催報告

 平成30年10月3日(水)

     日本遺産 絶景の宝庫和歌の浦を歩く  

                           世話役:木綿 良介氏

  

平成30年度第3回歴史研究会(第42回)が、10月3日(水)に11名の参加で行われました。当日は2週連続の台風来襲の合間の絶好の天気で、暑いくらいでした。

 

集合場所が雑賀﨑遊園のバス停でしたが、全員が同じバスに乗車となり、JR和歌山駅での集合となりました。バス停から坂道を少し上がった場所から「県指定史跡水軒堤防」がよく見えました。江戸時代の石積み技術の結晶ですが、今は松原の囲まれていました。

 

そして少し歩くと「雑賀﨑灯台」に着きました。眼下に紀州藩の遠見番所跡の「番所庭園ばんどていえん」や双子島などの島々や、淡路にある沼島が遠くに見えました。次に急斜面に立ち並ぶ集落の間を歩き「雑賀﨑漁港」向かいました。丁度漁に出ており、ほとんど漁船は泊まっていませんでした。その後は海岸通りを歩き、次の目的地の「和歌浦天満宮」までの歩きです。途中和歌浦の高台からは、「紀三井寺」が彼方に見ることが出来ました。

 

前の台風の被害で、海岸通りが通行止めになっており、やむなくアップダウンのある県道を歩くことになりました。そして「和歌浦天満宮」に着きました。急峻な石段の参道の上に社殿があります。そして最後の訪問先の「玉津島神社」に向かいました。玉津島神社には和歌の神が祀られており、歌人の憧れの地となり、多くの和歌に詠われるようになっています。

 

今回はかなりの歩行距離があったため、皆さん疲労感が見えました。和歌山駅まで移動して恒例の反省会です。皆さんビールで喉を潤し、疲れを忘れて、いつも通りの賑やかな反省会でした。 

 

次回は名和さんの世話役で、枚方から大阪につながる「くらわんか船」にちなむ行程を散策の予定です。また終了後は忘年会もかねての反省会、12月に開催を予定しています。 

日時等、詳細が決まり次第、メールやホームページにてお知らせします。 

歴史研究会会員の方や、まだ参加されていない方も奮ってご参加下さい。

 

   平成30年第2回歴史研究会開催報告              

                        平成30年6月5日(火)

 

大阪初の世界文化遺産登録を目指す

「百舌鳥・古市古墳群」の古市エリアの古墳群を廻る

 

                           世話役:高辻 雅之氏

 

平成30年第2回歴史研究会(第41回)が、6月5日(火)14名の参加で行われました。午前中は好天で、午後は下り坂で夜には雨が降るという天気予報の中、曇りで適度の風が吹いており過ごしやすかったのですが、予報より早く雨がくる感じでした。

 

近鉄南大阪線土師ノ里駅に集合後、最初に允堯陵古墳に向かいました。允堯天皇は大和時代中期の、仁徳天皇の子第19代の天皇です。次に鍋塚古墳に移動しました。鍋塚古墳は中姫命陵古墳の付属墳で方墳です。丘のような感じで、上に登ることが出来ます。

 

応神天皇のお后で、仁徳天皇の母と言われている中姫命陵古墳に向かいました。そして応神天皇陵との間に位置する小室山古墳がありました。小室山古墳は数少ない登れる古墳の一つです。古墳の上に上ると、眼下に西名阪高速が通っており、西北方面に、微かにアベノハルカスが見えました。

 

さあ次は第15代応神天皇の応神天皇陵です。古市エリアで最大で、日本では2位の巨大古墳です。(墳丘は体積143m3国内第1位です。墳丘の西側に広がる外濠外提は国の史跡に指定されています。)

 

砂利道を通り抜けると御陵の正面に出ます。ここで小休憩するとともに全員での集合写真を撮りました。外濠外提跡を歩き誉田八幡宮に向かいました。

 

誉田八幡宮応神天皇を主祭神とし、古くから応神陵の近くにあって、御陵祭祀を司ってきました。毎年9月の大祭には神輿が、境内にある太鼓橋を渡って御陵の後円部頂上にあった御堂までお渡りして、盛大な祭礼が続けられてきました。(太鼓橋の写真があります。どう登ったのだろうか?)

 

そのあとは白鳥陵も回る予定でしたが、途中で雨が降り出したので、墓山古墳をみてから近鉄古市駅前の反省会場に向かうことで、少し距離のある白鳥陵はパスすることとしました。反省会はいつものように盛り上がりました。

 

次回は木綿さんの世話役で、日本遺産の「絶景の宝庫 和歌の浦」を案内して頂く予定です。時期は9月末~10月初旬ということを確認して散会しました。詳細が決まり次第、メールやホームページにてお知らせします。

 

歴史研究会会員の方やまだ参加されていない方も奮ってご参加下さい。 

毎回新しい方が参加されていますので、お待ちいたします。

 

  第1回歴史研究報告

      平成30年3月15日(木)

 

石積の町坂本にある、総本宮の日吉大社、明智一族の菩提寺である西教寺を訪ねる

      世話役:泉尾 よし江氏

 

 

     日吉神社一の鳥居

平成30年第1回歴史研究会(第40回)が3月15日(木)に12名の参加で行われました。今回は世話役の泉尾さんの奥様の故郷、滋賀での初めての開催でした。

天候は晴天で、しかも初夏のような気候であったが、湖西線での人身事故があり、電車の運転見合わせがありやきもきしましたが、幸いにも集合時間直前に運転再開され、全員が集合時間に現地に着く事ができ、ホットしました。

 

最初にバスで日吉大社に向かいました。日吉大社は全国に3800社の分霊社があります。それらは方除の神様として、武士がお城や屋敷を建てるにあたり分霊されたそうでした。また「山王」とは日吉の神様の別名で、延暦寺の守護神としての性格を意味するとか。

 

また何故か古来より、日吉と言えば猿といわれ、いつの頃からか魔除けの象徴として大切に扱われるようになり、「まさる」は「魔が去る」「勝る」に通じ縁起が良いと大切にされています。境内に「神猿舎≉まさるしゃ」がありました。神官の方の説明を聞いた後、西本宮、東本宮と参詣しました。

 

そして山の辺の道を通り西教寺に向かいました。穴太衆積みの石積みの現場や日吉古墳群があり、また琵琶湖が一望でき、奥に近江富士が霞むように見えました。そして桜が咲いており春を感じました。西教寺の手前には千体地蔵がありました。

 

のんびり歩いて西教寺に着きました。聖徳太子が高句麗の恩師の為に創建したとされますが、色々変遷をたどり、文明18年(1486)に真盛上人が入寺されるに至り、堂塔と教法を再興、不断念仏の道場とされました。以来全国に約四百余りの末寺を有する天台真盛宗の総本山となりました。織田信長の比叡山焼き討ちの功で、近江の国の滋賀郡を与えられた明智光秀が、坂本城を築き、地域の復興に尽力し、西教寺には、信長に内緒で檀家になるほど力を入れて復興させたそうです。坂道や階段を登ったこともあり、今回世話役の泉尾夫人の手作りのお菓子とお茶を頂きホットした後、本堂で西教寺全般のお話しを聞いたのち、回廊を廻り客殿や庭園をみたあと、明智一族の墓に行きました。

 

あとバスで比叡山坂本駅まで戻り、恒例の反省会です。今までの居酒屋とは違い、本格的な中華料理で、飲み放題とはいえ、紹興酒を何本飲みほしたことか。楽しく歓談し、次回の世話役を高辻さんにお願いすることを決めて散会しました。(古市古墳群の散策を考えるとのこと)今回の世話役をお願いした泉尾さんの奥様には、細かところまで気を使って頂き有難うございました。

 

次回は5月末から6月の予定です。詳細が決まり次第、メールやホームページにてお知らせします。 歴史研究会会員の方や、まだ参加されていない方も奮ってご参加下さい。毎回新しい方が参加されていますので、お待ちしています。