◎ 平成31年・令和元年 歴史研究会の報告 

 2019年第4回歴史研究会          2019年12月12日(木)

    西国街道を歩く第3弾 三宮神社、生田神社から敏馬神社、

    西求女塚古墳、沢の鶴記念館まで

                           世話役:小田原 徹氏 

2019年第4回歴史研究会(第46回)が、12月12日(木)に15名の参加で行われました。師走の時期ながら、天候に恵まれ、日陰は少し寒さがありましたが、歩き始めるとうっすら汗をかくくらいでした。 

集合場所のJR元町駅で、小田原さんから概要の説明があり、その後最初の目的地の三宮神社に向かいました。 

「三宮神社」は、慶応4年神社前で、備前藩兵がフランス人水兵を負傷させ、銃撃戦になり、明治政府初の外交問題になった事件で、境内に碑が建っていました。 

次に「生田神社」に向かいました。同神社は201年に神功皇后が創建された古い神社ですが、近年でも昭和13年の神戸大水害、昭和20年の大空襲、平成7年の神戸淡路大震災など何度も災害の被害にあい、都度復興されたことから、「蘇る神」と崇敬を受けるようになっている。長田神社、湊川神社と並ぶ神戸を代表する神社です。 

そのあとはしばらく、西国街道道標を確認しながら「敏馬(みぬめ)神社」まで歩きました。 

当神社も神功皇后の創建。生田神社が縁結びの神と言われているが、当神社は縁切り神社で、古来より花嫁行列は神社を避けていたと言われている。 

続いて「西求女(にしもとめ)古墳」に向かいました。この古墳は古墳時代前期の最大級の前方後方墳で豪族の古墳とされています。昭和39年まで私有地だったが、神戸市が買い上げ、現在は遺跡公園となっています。 

次に「船寺神社」から「沢の鶴資料館」に向かいました。江戸時代後期から170年の歳月を経たとする大石蔵を、酒造りの文化を広め、後世に伝えることを目的に資料館を作られましたが、1995年阪神淡路大震災で全壊しましたが、1999年に再建されました。 

創業300年の沢の鶴の歴史や文化を職員の方に詳しく説明して頂き、利き酒までさせて頂きました。 

そしてお楽しみの反省会です。 

本年最後でもあり、忘年会を兼ね、楽しく歓談し、散会しました。 

 

次回は初めて中西さんに世話役お願いし、3月中旬頃奈良方面を散策の予定です。

今回も初めて参加の方もいました。まだ参加したことがない方、皆で楽しく過ごす会になっていますので、奮ってご参加下さい。 

 

令和2年の予定 

第1回   3月中旬頃   世話役:中西さん  奈良方面 

第2回   5月~6月   世話役:名和さん  摂津~京都方面  

第3回、第4回  木綿さん(和歌山方面)、泉尾夫人(滋賀方面)、塩津さん(大阪市内)で調整中です。

 

2019年第3回歴史研究会         2019年9月17日(火)

    熊野街道・信達宿にある本陣跡や野田藤、

        そして埋蔵文化センター、海会寺史跡を歩く 

                           世話役:泉尾 諭氏

 

2019年第3回歴史研究会(第45回)が、9月17日(火)に12名の参加で行われました。残暑が残り、暑いくらいでしたが、からりと晴れた一日でした。 

今回は、空白の地域となっていた泉南地区での初開催でした

 

熊野街道紀州街道=鶴原あたりで一緒になり、山中渓を抜け和歌山に向かいます)沿いに信達宿があります。丁度JR新家駅と和泉砂川駅の少し海側のところに、街道の信達宿があります。今回は和泉砂川駅を起点に信達宿に向かいました。この辺りはまた地場産業として石綿製品の工場が集中していました。アスベスト被害から、今は碑がその名残を残していました。 

次に梶本家が大事に育てた「野田藤」がありました。今では四方八方に枝を張り、4万房にもなり、4月20日過ぎのふじまつりには大勢来られます。(季節外れの為、写真で感じて下さい) 

続いて信達宿の「常夜灯」が、そして「本陣跡」が。現在は個人宅になっており、見学が出来なかったのは残念です。 

次に街道から少しそれたところに「泉南市埋蔵文化財センター」があり、「海会寺カイエジ」の史跡と一岡神社がその前にありました。 

「泉南市埋蔵文化財センター」2階には、遺跡からの重要文化財に指定された出土品が多数展示されていました。海会寺は7世紀飛鳥時代に建立された、法隆寺式伽藍配置の貴重な寺院跡で、国の史跡になっています。平安時代に火事で焼失したため、文献等が残っていないため、誰が建立したか不明ですが、この地を納めていた豪族が建てたのではと推察されています。1980年代から発掘が始まり、非常に多くの優れた出土品が発見されたため、国の史跡となり、出土品は国の重要文化財に指定され、向かいの文化財センターで展示されています。いまは本堂のあったあたりに「一岡神社」が建っています。 

 

この日は暑くて、早く冷えたビールを飲みたいと、反省会場に向かいました。泉南市のコミニティバスに乗り、樽井駅まで行き、泉佐野駅前での反省会です。いつものように楽しく歓談しました。

 次回は小田原さんに世話役お願いし、11月~12月初旬に神戸(阪神間)地区の名所・旧跡を回る予定です。 

まだ参加したことがない方も、皆で楽しく過ごす会になっていますので、奮ってご参加下さい。

 

2019年、第2回歴史研究会         2019年6月11日(火)

 「大坂冬の陣」の激戦地「真田丸」の跡地と昭和レトロな町上町台地を歩く

                            世話役:塩津 寛氏

  

2019年第2回歴史研究会(第44回)が、6月11日(火)に15名の参加で行われました。梅雨に入るころ、天気予報では雨でしたが、当日は晴れ間も見える天気で、暑いくらいでした。

 今回は、塩津さんに初めて世話役をお願いし、久しぶりの大阪市内の探索でした。また新入会員・金森さんの初参加もありました。

 JR玉造駅で集合し、「真田丸」の跡地を順に巡って行きました。まず最初に「三光神社」に行きました。ここは大坂の陣で真田幸村が出城・真田丸を造って徳川軍と戦いました。境内には真田幸村の銅像と大阪城につながっているといわれる「真田の抜け穴」の遺構があります。

 続いて明治4年に兵部省が設置した、わが国で最初の陸軍墓地の「旧真田山陸軍墓地」(西南戦争以降第一次世界大戦までの兵士をお祀り)を通り、「伝長寺」、「真田丸顕彰碑」をみて、真田幸村親子の冥福を祈って建てられた「心眼寺」向かいました。またここは大坂冬の陣の陣跡でもあります。

 そのあとは真田丸から離れて、昭和レトロな空堀商店街を、のんびりと歩いていたところ、なんと前田商店・前田社長とばったりお会いしました。社屋がすぐ近くでもあり、不思議ではありませんが、あまりにも偶然にびっくりしました。

 そのあと松屋町筋を通り、「生國魂神社」へ行きました。境内では紫陽花が満開でした。大阪では芸能にゆかりの神社でもあり、境内には浄瑠璃神社があり、「井原西鶴」や上方落語の祖「米沢彦八」の像がありました。続いて人形浄瑠璃の殿堂「文楽劇場」の資料館を見学したあと、中国人、韓国人観光客で賑わっている「黒門市場」を通り、反省会場まで行き、楽しく歓談し、散会しました。

 

次回は泉尾さんに世話役をお願いし、9月末~10月初旬に泉南地区の名所・旧跡を回る予定です。

 まだ参加したことがない方も、皆で楽しく過ごす会になっていますので、奮ってご参加下さい。

                             事務局 太井 望

 

 

2019年第1回歴史研究会          2019年3月26日(火)

 松尾芭蕉翁生誕の地伊賀市で、上野城、伊賀流忍者博物館等を見て歩く 

                          世話役:平川 喜久男氏

 

2019年第1回歴史研究会(第43回)が、3月26日(火)に12名の参加で行われました。当日は好天に恵まれましたが、桜の満開までには1週間早かったようです。 

集合場所の伊賀鉄道・上野市駅(2月より通称忍者市駅となりました)前で、ボランティアガイドさんから、これから回る施設の紹介をして頂き、その後最初に回る芭蕉翁記念館に向かいました。記念館では芭蕉直筆の資料や、連歌、俳諧に関する資料がたくさん展示していました。展示室内での撮影が出来ないため、皆さんに紹介することが出来ず残念です。続いて伊賀流忍者博物館へ。通称忍者屋敷と呼ばれ、いろんな仕掛けやからくりを、くノ一に扮した案内の方から実演含め説明を聞きました。 

次に旅姿の芭蕉の姿を建築で表現した、日本でも類のない建物の八角堂の俳聖殿に行きました。道内には芭蕉の木像がありました。 

そして上野城へと向かいました。途中の桜の木は開花したところで、満開には1週間ほど早かったため、蕾越しに天守閣を見ていました。 

上野城は藤堂高虎により拡張・改修された城郭で、今の天守閣は昭和10年に復興されました。天守閣には横山大観など46点の天井絵がありました。また上野城は日本有数の高さを誇る高石垣、黒沢明監督の映画「影武者」のロケにも使われたとのことです。

 

予定の見学を終え、いつもの反省会です。今回初参加の河野さんを交え、食べて・飲んでの楽しい時間を過ごしました。 

次回は塩津さんに世話役お願いし、5月末~6月初旬に大阪市内の史跡等を回る予定です。 

まだ参加したことがない方。楽しい時間を過ごしていますので奮ってご参加下さい。 

 事務局 太井 望